あらすじ
体育学部三年の先輩・陸正野は体つきが逞しく、校内で知らない人はいない。毎朝、彼は文学部のマドンナのお姉さんとグラウンドで出会い、汗が引き締まった胸を滑り落ちるのを見て、彼女の視線は離れない。夜、寮のドアが閉まると、お姉さんが彼の疲れた筋肉をマッサージしているあいだ、弟はドアの外で抑えた喘ぎ声を聞いてしまう。兄と妹の親密さを目撃されても、陸正野はただ笑い、彼女を肩に担いで「今夜は行かないで」と小声で言う。キャンパスの暗流が渦巻き、姉弟の関係は、体育会学生の頑健な体の下で静かに書き換えられていく。